FaceBookなどSNSにみる「今の日本と今後の社会」FB投稿を取り巻く国際的な闇

最終更新: 2018年10月31日

日本では東日本大震災で「情報の共有」のツールだったFB。今は「自己承認」を他者に求める「いいね」が「いいな」に。マニラでは1秒に8件毎日不適切な投稿を削除し続けるコンテンツモデレーターの存在がいる。

ギグワーカー急増中。増えるどこにも”属さない”ワーカー

ギグエコノミーという言葉がある。

ギグエコノミーとは、従来の終身雇用制度に基づく働き方とは別次元に存在する、近年注目されている新しい働き方、およびその経済形態のこと。


アメリカでは2017年5月時点において、労働力全体の約34%がギグエコノミーの経済圏にすでに内在しており、2020年までには約43%に増加するという見通しも出ている。

出展元:https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3681001023102018TJ2000/


ギグワーカーの形態として最も分かりやすい事例が「Uberドライバー」である。またAirbnbなどを主に収入源としている人も該当する。では、住民、ユーザーは「見知らぬ」人に対して「仕事」を依頼する・信用するのはどんな根拠から?


ひとつは「他人からの評価」の身近な事例として、メルカリがある。商品を購入する場合、何を基準にするか。勿論商品が複数ある場合、商品の善し悪しで決める。もし欲しい商品が1つしかなかった場合は?

それは、その人についている「評価」である、知っている人からつけられたのではなく、見ず知らぬ人からつけられた「評価」である。

今後広がりをみせつつある「ギグワーカー」。

知らない人からも「評価」を得ながら社会を生き抜いていくのかもしれない。

ある教育の専門家が、Facebookで「いいね」を欲しがる人は、「自己承認欲」が高いとしている。他者から承認して欲しいのだと指摘している。


❝The Japanese, in particular, are inclined to wish for the same level or a slightly higher level of happiness, compared to others around them.

This mindset is well-suited to a system of mass production for identical standardized goods.

This idea of wanting the same basic standard of living as others drove mass production, which led to economies of scale, which in turn led people to consider a higher standard of living to be "basic." This cycle drives people to work for standard goals, and allows for sustained rapid economic growth.❞

引用元:http://www.hitachi.com/rd/portal/highlight/vision_design/dialog/2050/index.html

上記Crisis5.0内にも記載されているが、特に日本人は、周りと自分を比べて人並みか少し上の幸せを求める傾向が強い。


同教育専門家が述べていたが、「承認欲求」は、昔からあったとしている。学歴や暮らしといった目に見えてわかる物差しで他者と比較し「自己承認欲」を満たしていたとしている。

「特に日本人は周りと比べて人並みか少し上の幸せ」を求める傾向が強い

今は、昔でいう「他者」よりも自分が上かどうか、既に「ステータス」となる基準・物差しが、個人によって異なるため、「自己承認欲」満たされづらい。四六時中アンテナを張ってFBに投稿して、「他者」と「自分」の社会的なポジションを確認しながら「いいね」をもらうことで「自己承認欲」を満たしている。


勿論、企業コンテンツ内容をシェアして議論する、お薦めの書籍やイベント開催の告知をするといった他の投稿内容もある。


このまま、承認欲求を満たすためのツールとなるのか、自らのスキルや考えを開示することで自らの社会的信頼を得るツールになるのか。今後社会の動向とも併せて変容していくのかもしれない。


ソーシャルメディアをコントロールする国々

フィリピンの首都マニラでは、ソーシャルメディア企業の下請け会社が数多くある。フェイスブック社のコンテンツから社会的不適切なコンテンツを削除していく「掃除屋」をする人々がいる。”コンテンツモデレータ”と呼ばれる労働者が8秒に1枚ずつ全て閲覧し、「投稿」するか「削除」するかを決めている。一方トルコ政府では、政府に対して批判的な政治的内容・動画が投稿された場合、即削除するようソーシャルメディア企業に依頼している。


少数派民ロヒンギャの大虐殺

ミャンマーではFB=インターネットというくらい、教育は行き届いておらず、ほとんどの人がEmailの意味する知らない。

そのような社会・環境のもと、FBで「ロヒンギャ」の悪口を投稿すると瞬く間に人気者になれる。ただそれだけの理由でFBに投稿し、その結果、何千もの内容がシェアされ、拡散された。


やがてデマも「真実」として拡散されたのち、結果として少数派ロヒンギャの人達は、大人から子供まで暴力を受け、命を落とした。村は跡形もなく焼き払われた。


カルフォルニアで作ったごく少数の技術者は、社会にこんなにも影響を及ぼすとは思っていなかった

Facebook制作初期に関わっていた技術者の1人、元FaceBook社 プロダクトマネージャーアントニオ・マルティネス氏は、そのように述べる。


1つの新たな「便利である」「生活が豊かになる」と思われて作られたイノベーションツール。今後も新たなものが世の中に出てくるが、技術革新による「表面」と予期しない「裏面」が出てくるのかもしれない。


参照元:

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO3681001023102018TJ2000/

https://goworkship.com/magazine/about-gig-economy/

http://www.hitachi.com/rd/portal/highlight/vision_design/dialog/2050/index.html

BSプレミアム:「ソーシャルメディアの掃除屋たち」

書籍「デジタルネイティブの時代」なぜメールをせずに「つぶやくのか」木村忠正著


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